日本国内からアメリカの電話番号を取得(Hushed)

電話番号

渡米準備にあたって、家探しや、中古車探し、保険の加入等をしていく中でよく困ったのが、電話番号。

コミュニティカレッジなどでは、留学生がいる前提でいろいろなフォームを作ってくれているので、アメリカ国外の電話番号(日本だったら、頭に「+81」をつけるやつ)を入力できるようになっているのですが、アメリカ国内での利用を前提としているサービスでは、アメリカの電話番号しか受け付けてくれません。また、電話番号宛に認証番号を送ってくるタイプのサービスも多く、いろいろな場面でアメリカの電話番号がないと不便でした。

とはいえ、この段階(私の場合は渡米2~3か月ほど前)ではまだアメリカの電話番号を本格的に使いたいわけでもなく、ただ申し込みフォームに入れて、認証番号が受け取れる番号が欲しいというだけだったので、プリペイドSIMはちょっともったいない。そこで調べた結果、安価にアメリカ国内の電話番号が取得できる、インターネット電話のサービスがいくつかあることが分かりました。

Hushed

サービスの選択にあたって、私が考えていた条件はシンプルで、以下のふたつ。

  • 電話番号が勝手に変更されない
  • テキスト(SMS)で認証番号が受け取れる(SMS認証)

アメリカの電話番号が取得できる無料のサービスもいくつかあるようですが、それらの電話番号は一時的なもので、一定期間がたつと無効になり、他の人に割り当てられてしまうようです。その場限りのSMS認証だけに使うのであればそれでも問題ないと思いますが、私の場合は継続した電話番号があったほうがよいと思ったので、有料にはなりますがHushedを選択しました。

Hushedのプラン

※以下、2023年8月現在の情報です。申し込み時には必ずご自身で最新の情報を確認してください。

Hushedには現在、3つのプランが用意されています。

PREPAID PLANS(プリペイド)

日数と、通話分数・SMS数の上限が決まっているプリペイドタイプ。アメリカの電話番号の場合は、以下の4つのプランがあります。期限や通話分数・SMS数の上限に達する前に更新をして支払えば、引き続き同じ番号が使えるようになるようです。

なお、以下はUS番号を取得するときの値段で、カナダ、イギリスの番号を申し込む際には値段が変わるかもしれません。Hushedサポートの「Pricing & Packages」を見ると、アメリカはもう少し安くなるはずなんですが、私が2023年8月にアメリカの電話番号で申し込み画面に進んだときには、以下の通り、「Pricing & Packages」上でのカナダ・イギリスの値段と同じ値段が表示されました…。

  1. 7日、通話20分、SMS60通:2.99ドル
  2. 30日、通話50分、SMS150通:5.99ドル
  3. 90日、通話100分、SMS250通:11.99ドル
  4. 365日、通話500分、SMS1100通:34.99ドル

Unlimited Subscription(無制限)

通話時間やSMS数を気にせず使いたいよ、という人には、無制限プランがよいでしょう。アメリカの場合、1回線だと以下の通り。

  • Monthly:4.99ドル/月
  • Yearly:47.99ドル/年(3.99ドル/月)

PAY-AS-YOU-GO INTERNATIONAL PLANS(国際電話従量制)

取得したアメリカなどの電話番号から国外(アメリカ・カナダ以外)に電話をかけたい場合は、International Planにする必要があります。30日で、6.99ドル、そのうち1ドルは通話やテキストに使えるお金で、その1ドルを使い切った後は使った分だけ請求される、ということのようです。

Hushed申し込み方法

Hushedのウェブサイト(英語)にいき、「Get Started」からまずアカウントを作ります。番号を作りたい国を選択し(Hushedでは、現在アメリカ、カナダ、イギリス、プエルトリコの番号が取得できるようです。Country List – What countries can I buy phone numbers from? 参照)、Number Typeを選択(Mobile(携帯)か、家電か。現在イギリスだけ、家電の取得もできるみたいです)

次に地域を選びます。私は渡米時に住むことになりそうな場所を適当に選びました。

ちなみに日本の場合、携帯電話の番号は契約した場所にかかわらず080または090などで始まりますが、アメリカの場合、携帯電話の番号にも地域番号(エリアコード)がついているようです。選ぶ地域によって、最初の3桁が変わってきます。

Hushedでは、まず州を選べるようになっていますが、州の中でも場所によってエリアコードが変わってきます。AllAreaCode.comなどで住所を入れると、エリアコードを調べることができます。

次に候補の番号が出てくるので、取得したい番号を選び、最後にプランを選択して支払いに進み、完了です。

Hushedを使ってみて

当初想定していた、アメリカのサービスの申し込みフォームに入力する番号としては、十分機能してくれました。ただし、調べてみると、銀行やPaypal(Paypalは昔は認証番号としてHushed使えたみたいだけど、今は使えなくなった、というような話がネット上で出ていました)は、Hushedの番号を認証用の電話番号として使うことはできないようです。

契約当初は想定していなかったのですが、やむを得ない事情で日本からアメリカに発信をしなくてはならないことが何度かあり(恒常的なアメリカの番号が必要になってT-mobileの契約をしたとき、うまくいかなくてサポートに電話せざるを得なくなったり、レンタカーを予約したとき、クレジットカードの番号を事前に電話で教えろと言われたり…)、その際にもHushedなら値段をそれほど気にせずにかけることができるので(Hushedのアメリカ番号を使えば国内通話扱いだから)、重宝しました。

音声は、もちろん最高ではないですが、まったくダメでもないです(英語で電話、ということ自体が私にとってはけっこうハードルが高いので、それで音声が悪く感じた可能性もあり…笑)

そういう意味では、アメリカやイギリスにご親戚等がいて、電話をするような機会がある人にも便利かもしれませんね。

なお、銀行のシステムとかも考えると、渡米後の電話番号をすべてHushedで済まそう、というのはやはり難しいようです。渡米後の番号として、T-mobileのプリペイドSIMを契約したときの話は、また別の記事に改めます。

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