アメリカビザ取得手続き2~ビザ面接~

アメリカビザ関係

以下、大阪のアメリカ領事館(在大阪・神戸米国総領事館)でビザ面接を受けてきたときの記録です。

郵送申請でOKのはずが…

前回の記事「アメリカビザ取得手続き1~DS-160入力、郵送申請~」でも書いたように、私の場合日本国籍で、ESTAを使って渡米したことがあるので、2023年12月31日までの期間実施している学生ビザ(F/M)の面接免除の対象に該当するはずでした。

ところが、書類を送付した2日後、「ビザ申請の書類をお送りくださり、ありがとうございました。しかしながら、あなたの申請は面接が必要です。」という不幸のメールが!! 郵送申請はあえなく却下されてしまったのでした…。

14歳未満の子は面接不要のはずが…

さらに、この「ビザ申請の書類をお送りくださり、ありがとうございました。しかしながら、あなたの申請は面接が必要です。」というメール、ふたりの娘の名前宛にも届いていました(私の分とあわせて合計3通同じメールが届いていた)。

通常、14歳未満の子は面接に行く必要はなく、親の面接時に子どもの書類をもっていけばOKということになっています(米国ビザ申請「子供および高齢者のためのビザ」より)。なので、娘たち(8歳と5歳)宛に届いたのは何かの間違いだろうと思って、サポートセンターに問い合わせたところ、「お子様たちも面接が必要です」との返事が!(ガーン)

どうしてなのか理由は不明ですが、仕方なく、平日に学校を休ませて大阪の領事館まで親子三人で行ってまいりました。夫が「俺も行こうか?」と言ってくれましたが、ビザ申請をしない家族はそもそも領事館に入ることができません…。母子留学の場合は、母ちゃんが頑張るしかないですね。

郵送申請が済んでいる場合の面接予約の仕方

私の場合、すでに郵送申請を済ませてしまっていたので、「オンライン予約システム」上でどうやって改めて面接の予約を取ったらよいかわからず、それもサポートセンターに聞いてみました。すると、以下のような回答。

  • 「新申請手続き」ボタンを押してステップ8まで進むべし
  • ステップ8(ビザ申請料金の支払い)まで来たら、申請料金を支払わずに「操作を継続する」ボタンを押すべし

上記のやり方で問題なく面接の予約が取れました。

大使館/領事館に持ち込めるもの、持ち込めないもの

在日アメリカ大使館/領事館は、テロを警戒してか、すごーーく警備が厳しいです。持ち込めるものが厳しく制限されていて、持ち込めるのはスマホひとつと申請書類だけ、と考えておくのがよさそうです。詳細は「セキュリティ規制 ご来館前の注意事項」をご覧ください。

スマホは玄関先で持ち物チェックをするときに電源を切って別途トレイに出すのですが、その際に警備員の方から「イヤホンとか充電ケーブルなどのコード類、USBもトレイに出してください」との説明がありました。私たちの直前に並んでいたお兄さんはいろんなコード類を引っ張りだす羽目になり、さらには電子タバコも持っていて、警備員の方に「ライターは持っていませんね??」としつこく何度も聞かれていました。

ライターをもっていたら没収されるのか、入館拒否されてその日は面接できないのかはわかりませんが、面倒なことにならないよう、スマホと申請書類以外は駅のコインロッカーに置いていく、というのが賢明かと思います。

到着~領事館入館

以下、大阪の領事館の場合です。

アメリカ非移民ビザ面接の手順【大使館公式解説ビデオ】(YouTube)」を見ると、セキュリティチェックが終わったら大使館の中の待合スペースで順番を待つ、というように見えますが、大阪領事館の場合は、領事館の中に待合スペースはなく、玄関先で入館人数を管理しているようです。ビザ申請のほうは一度に入れるのは5名までで、入館できるまでひたすら列に並んで外で待ち続けることになります。

私たちが行った日は気温も低く、直前まで雨が降っていたので地面が濡れており、子どもが疲れても地面に座らせることもできないというなかなかの悪条件でした。夏や冬、雨の日などの条件が厳しい日に面接に行かれる方は、暑さ/寒さ対策をしたほうが良いかも。腰痛もちでずっと立っていられない方とかもちょっと大変なのでは…。特別な配慮が必要な場合は、事前に相談しておくのがよいかもしれないですね。

前の項でも書いたように、順番が来たら玄関先でセキュリティチェックです。携帯電話は電源を切り、別のトレイに入れます。また、このときにパスポートを見せて、本人確認を行います。

私の場合は、郵送申請のためパスポートの原本はすでに領事館に送ってしまっており、手元にありませんでした。そのため、パスポートのコピーと、その他もろもろの申請書類を再度印刷して持参していました。

また、例の「しかしながら、あなたの申請は面接が必要です」メールには、「ご来館の際には、面接予約表と本状をご提出ください。また、写真付きの身分証明書もご持参ください。」と書いてあったので、メール本文を出力したものと運転免許証、子どもたちは顔写真付きの身分証明書がなかったので健康保険証とこども医療費受給者証、それに母子手帳も持参しました。が、警備員の方に事情を説明したところ、パスポートのコピーだけで入館することができました(あくまで私たちの場合は、ということなのかもしれません)

本人確認が完了し準備ができたら、入り口に通されます。ここで空港の保安検査と同じように荷物を検査機に通し、自分たちも金属探知機のゲートをくぐります。これでようやく、入館の準備が整いました。

書類確認~指紋採取~面接

まずは3階に行って、準備してきた書類を出します。しつこいようですが、私の場合はすでに郵送申請を行っていたので、書類の原本は手元にありません。事情を説明したところ、係の方が「これですか?」と言って私が郵送で提出した書類一式をもってきてくれ、持参していたコピー一式は返却されました。

次に同じく3階で指紋採取です。アメリカに入国されたことのある方なら、入国審査のところで経験があるかと思いますが、まず片手の親指を除く4本の指、次に反対の手の4本の指、最後に両手の親指を同時に、という感じで合計3回、読み取り機に指紋を読み取らせます。

なお、指紋採取が義務付けられているのは14歳から79歳までのようです。同行した子どもたちは不満そうに「やりたかった~、お母さんだけずるい」と言っていました笑。

面接で聞かれたこと

指紋採取が終わったら2階へ行き、いよいよ面接です。

「面接」というと個室のイメージがあるのですが、ビザ面接はチケット売り場のような、アクリル板で囲われた小さなブースの中に審査官がいて、面接を受ける側は立ったまま受けます。通常はそんなに長い時間はかからず、数個の質問に答えると「あなたのビザは承認されました」と言ってくれて終了、という感じ。

私がきかれた質問は以下の通り。

  • どのくらいの期間、アメリカに滞在するのか
  • アメリカに親戚はいるのか →いない
  • 最終学歴は? 何学部か?
  • 学校が終わったらどうするのか →日本に帰って働く
  • 今の仕事はどうするのか →やめる
  • 転職先は決まっているのか →まだ決まっていないが、いくつか考えている候補はある
  • 結婚はしているのか →Yes
  • 夫は日本に残るのか →Yes

ちなみに、多くの人にとって英語での面接が恐怖かと思うのですが、なんと私の場合は審査官が日本語ペラペラで、日本語での面接でした!

しかし実はこれは私にとってはアンラッキーで、この時点で子どもたちには渡米のことは伝えておらず(だって言ったら絶対に嫌がるから…)、領事館への同行も「パスポートの手続きをしなくちゃいけないの」と言って誤魔化して連れてきたので、できれば英語で面接したかった…。

まだ5歳の下の子にまで、「お母さん、お仕事変えるの??」と不思議そうに聞かれ、8歳の上の子は何も言いませんでしたが、きっと審査官と私の会話に聞き耳を立てて、いろいろと考えを巡らせていたに違いない…。

しばらく沈黙があり、審査官がカタカタパソコンを操作しているあいだ、かなりドキドキでしたが、「はい、あなたのビザは承認されました。5日から1週間でパスポートを送ります」と言っていただけ、この瞬間にアメリカへの道が確かなものになったのでした。

このあとは領事館を出て、子どもたちの不穏な記憶を楽しい記憶で上書きするべく、グランフロントに入っているキドキドで思いっきり遊んで帰りました笑。

以上、ビザ面接の体験レポートでした。これから面接受けられる方の参考になれば嬉しいです。

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