2023年秋学期から留学予定ということで、願書受付は2023年春学期が始まってからかしら、などと思っていたのですが、意外や意外、2022年9月の終わりに2023年春学期と秋学期の願書受付が同時にスタートしました。
※私が行こうと思っている、アメリカのコミュニティカレッジの場合です。当然学校ごとに異なりますので、定期的に行きたい学校のウェブサイトをチェックされることをお勧めします。
留学手続きに必要な書類として提示されたのは以下のとおり。
- 願書(オンラインのフォーム経由で提出)
- 高校または大学の卒業証明書
- 英語能力試験(TOEFLまたはIELTS)の結果
- I-20 Request (ビザの申請に必要なI-20の発行依頼)
- Financial Statement (経済状況を表す書類)
- 銀行の残高証明書
- 奨学金を受けている場合、その証明書
- パスポートのコピー
今回は、その中でも卒業証明書に関する手続きについて書きます。卒業証明書、英文のものを取得して送ればいいのかと思っていたら、意外と面倒な手続きが必要でした。
海外の教育機関に卒業証明書を提出する場合、「評価」が必要
日本の教育システムと、海外のそれは当然違います。なので、ひとくちに「高校卒業」と言っても、たとえばそれがアメリカの「高校卒業」の条件を満たしているか、というのは、それぞれの国の教育制度を知らなくては評価できません。
おそらくそういった理由で、だと思うのですが、私が入学を希望しているコミュニティ・カレッジの場合、「The National Association of Credential Evaluation Services (NACES)」に加入している評価業者からコミュニティ・カレッジに直送されたものでなくては受け付けない、と言われました。つまり、以下のような感じ:
- ×:卒業した学校 → 私 → コミュニティ・カレッジ
- ×:卒業した学校 → 私 → NACES加入の評価業者 → 私 →コミュニティ・カレッジ
- 〇:卒業した学校 → 私 → NACES加入の評価業者 →コミュニティ・カレッジ
- 〇?:卒業した学校 → NACES加入の評価業者 →コミュニティ・カレッジ(卒業校から評価業者への直送を受け付けてくれるかどうかは、卒業校次第だと思います)
なので、卒業証明書の送付にはそれなりの時間がかかります!(後述) 必要な書類や提出方法がわかったら、卒業証明書の手配はいの一番にされるのが良いと思います。
卒業証明書の取得(英文、旧姓→現姓)
まずは卒業した大学から卒業証明書を取り寄せます。英文が選択できる場合は当然英文で。もし日本語でしか発行できない場合、評価業者に翻訳もあわせて発注する必要があります(自分で英訳したものは受け付けてくれない)。
卒業時と苗字が変わっている場合には、私の卒業校の場合は戸籍抄本を添えることで現姓で証明書を発行してくれました。もしも旧姓でしか発行できない場合はどうなるのかな…。おそらく評価業者に旧姓を証明できる書類を送ることになるのかな、と思いますが、ごめんなさい、経験がないのでわかりません。いずれにしても面倒そうなので、現姓で発行してもらえるならそのほうが良いでしょう。
評価業者への発注
学校から指定のあったNACESに加入している業者の中から、発注先を選びます。リストを見ても、はっきり言って良し悪しわかりません…。私の場合は、2~3社のサイトを見てみて、若干料金が安かったGlobe Language Services, Inc.を選択してみました。
「General Evaluation」というサービスで、100ドル+送料等、という業者が多そうです(2022年10月現在)。一方で、これよりも高い料金を提示している業者もあります。中身をよく見ていないので、サービスにどういった差があるのかはわかりません。
卒業証明書の提出にかかった時間
以下、私の場合の実績です。参考まで。
- 大学から卒業証明書の取り寄せ(往復普通郵便):約1週間
- 評価業者への郵送(EMS):約10日
- 評価業者の作業期間:2週間
- 評価業者→学校への郵送(速達):1~2日
- 合計:約1か月
上記の通り、私の場合はもろもろ割とスムーズに行きましたが、それでも約1か月かかりました。余裕をもったスケジュールで手続きを進められることをお勧めします。
なお、私が手続きを行った2022年10月現在、まだまだコロナの影響で航空機の減便が続いており、そのためEMS(国際スピード郵便)の発送~到着までの時間が流動的で、最悪10日ほどかかる可能性もある、と郵便局で言われました。結果として、きっちり10日かかりました…。
卒業証明書の提出のかかった費用
以下、同様に費用の実績:
- 卒業証明書取り寄せ(国内の大学):168円(往復の切手代)
- 戸籍の取り寄せ(旧姓→現姓での発行に必要):618円(手数料450円+往復の切手代)
- EMS(国際スピード郵便):3900円
- 評価(学校への郵送費含む):145ドル(約21,000円)
- 合計:約26,000円也
以上、参考になれば幸いです!