しめじが子連れでの渡米を決意したのは39歳の時。渡米すると決めた2年後には40代に突入していることになります。調べてみると、アメリカで長期間(3か月以上)暮らすためのビザはさまざまあるものの、40代には閉ざされているものも多くありました。
註:以下の記述は「Travel.State.Gov」サイトにて2022年6月にしめじが調べた内容をざっくりとまとめたものです。渡米を検討されている方は、必ずご自身で最新かつ詳細な情報を確認してください。
家族ビザ
夫(か妻)が海外転勤になり、駐在員の妻(か夫)としてついていく場合のビザです。仮に「家族ビザ」と呼んでしまっていますが、実際にはそんなものはなく、夫(か妻)が取得するビザと同じビザに、配偶者か未婚の子であれば申請することができる、ということです。
企業からの海外転勤であれば、状況に応じてE2ビザまたはLビザになることが多いでしょう。駐在員の配偶者も、就労の許可を得て働くことも可能だそうです(すみません、このあたりご自身できちんと調べてください…)。
前回の記事「そもそものはじまり」でも書いたとおり、元々はわたしも夫の転勤に便乗して渡米することを考えていましたが、どうも状況が不透明になり、しびれを切らして自力でビザを取得する道を探り始めました。
インターンシップ
J1ビザを取得し、研修生として1年から1年半、お給料をもらいながらアメリカで働く、というプログラムです。「アメリカ インターンシップ」などのワードで検索すると、さまざまな斡旋サービスが出てきます。
もしアメリカで働きながら暮らせるなら、と思って私もいろいろとインターンシップ・プログラムを覗いてみたのですが、「研修生」としてスキルを磨くという位置づけから、20代~30代半ばくらいまでで年齢制限をつけているものが多かったです。そりゃそうか、40代でインターンも何もないわな…、と自分の歳を実感したしめじでした。
Au Pair (オペア)
これももし私が若かったら、ぜひとも挑戦したかった渡米の形。Au Pair というのは、ひらたく言えば住み込みのベビーシッターです。お子さんがいるアメリカのご家庭のお部屋に住まわせてもらって、子どもの世話や家事のお手伝いをし、お小遣いをもらいながら、学校に行ったり旅行に行ったりできる、というものです。こちらもビザとしてはJ1ビザ。これも年齢制限があり、18歳以上26歳以下だそうです。
Au Pair という制度、私はまったく知らなかったのですが、オンライン英会話でお世話になっている講師のひとりに、なんと三つ子ちゃんがいまして。彼女のおうちでは保育園代を節約するため、ギリシャからきた Au Pair さんにお世話になって、今でも家族ぐるみのお付き合いがあるんだとか。受け入れた家族の側も異文化との交流ができて、とっても素敵な制度だなと思ったのです。
アメリカに留学したいけど費用がネックで諦めている若者の皆さんにはぜひおすすめしたい! 家族の中で生きた英語を学べるので、下手なところに留学するよりも英語の上達が見込めそうな気がします。
留学
いろいろな選択肢を見てまわったあげく、最終的にはやっぱり留学か、ということになりました。ビザのカテゴリで言えばFビザになります。
留学にもいろいろとあって、たとえば高校や大学に在学中なら、交換留学というのは(学内でのセレクションはあるかもしれませんが)改めて入試を受ける必要もなく、比較的簡単な選択肢でしょう。若者のみなさん、ぜひ機会を活かしてください(おばちゃんからのメッセージ)。
一方で「留学」というとついつい大学や大学院を思い浮かべてしまいますが、選択肢はそれだけではありません。
しめじが選択した「コミュニティ・カレッジ」という道もあれば、まずは英語が不安ということであれば語学学校に留学する手もあるし、ビジネスパーソンに人気のMBAという道もあります。
留学の選択肢をいろいろと見た中で感じたのは、基本的には「金さえあれば」アメリカいけるな、ということ。ネックは「金」です、何と言っても。
Fビザ(学生ビザ)で渡米すると、基本的には就労は不可です(学内の留学生向けアルバイト、みたいなことは可能みたいですが)。また、フルタイムでの就学でないとFビザの対象にならないので、週に数回だけ学校にいく、という通い方も不可。収入がない状態で、フルタイムの学費を払い続けられるか、というのがポイントになってきます。
比較的良心的な価格なのは、コミュニティ・カレッジや、州立大学などでしょうか。
選択肢があるようでない、ないようでけっこうある渡米手段。私が Au Pair を知らなかったように、皆さんも気が付いていない選択肢がきっとあると思います。この記事には含めませんでしたが、サマー・キャンプでの子どもたちの見守り役に発給されるビザもあるんだとか。ぜひいろいろと調べてみてください。