今回は、無事にビザが承認されたあとの、パスポート受け取りのプロセスです。私の場合は月曜日に面接を受けて、木曜日の夜にAyobas Premiumより「領事館からパスポートを預かっていますよ」というメールが届きました。
ビザ添付済みパスポートの受領方法は2つ
おさらいになりますが、東京または大阪でビザの申請を行った場合、パスポートの受け取り方法は2つです(「パスポート/ビザ受領場所」参照)。
- 郵送による受け取り(プレミアム配達)
- 直接受け取り(CGI Federal文書配達センターでの受け取り)
1の「郵送による受け取り(プレミアム配達)」は、一人あたり 3,190円かかります。我が家の場合は母子3人分ですので、郵送費だけでほぼ1万円…。
しかしながら、あちらは全力でプレミアム配達を推してきます。まぁ、直接受け取りに来られるのもめんどくさいし(後述するように、「CGI Federal文書配達センター」といっても実態は普通のワンルームマンションの一室で、確かにたくさんの人が来たら困るだろうな、という雰囲気だった)、プレミアム配達で得られる収益も魅力的なんでしょうね。というわけで、「直接受け取り」はけっこうハードルが高く設定されています。
CGI Federal文書配達センターでの直接受け取りに必要なもの
全員分の顔写真付き身分証明書
まず、申請者全員分の写真付身分証明書(運転免許証、マイナンバーカード等)が必要になります。直接受け取りの予約をする時点で、証明書の両面をコピーしたPDFをフォームにアップロードし、当日その証明書の原本を持参しなくてはなりません。
我が家の場合、私は運転免許証もマイナンバーカードも持っていたのですが、子どもたちのマイナンバーカードは作っておらず、いきなりここで躓きました。
ええい、一か八か、ということで、子どもたちの身分証明書についてはパスポートのコピーをアップロードしたところ、フォーム上では一応受理されましたが、受け取り当日にちゃんとパスポートを渡してもらえるかドキドキしました(結局大丈夫だった)。
委任状(家族のパスポートをまとめて受け取る場合)
家族でいっしょにビザを申請していて、代表者ひとりがまとめて受け取りに行く場合、家族全員分のサインが入った委任状が必要になります。
「形式は自由」ということで、私の場合は「委任状」でググったときに出てくる各地の市役所等のフォーマットを見つつ、適当にWordで作りました。子どもたちにもつたない字でサインをしてもらい(かわいい!)、完了。
(我が家の場合は8歳と5歳で、下の子もぎりぎり自分の名前が書ける状態でしたが、もっと小さい場合はきっと保護者が代筆するんでしょうね。そのあたりはおそらくパスポートを取得したときのやり方に準じればよいのでは。)
委任状も、身分証明書と同様、あらかじめスキャンしたPDFをフォームにアップしておき、当日原本を持参する、という流れです。
Ayobas Premium パスポート受け取り予約システムへの入力
予約システムに入る
Ayobas Premiumからのメールにパスポート受け取り予約システムへのリンクが記されていると思うので、そちらをクリックし、
- メールに記されているID
- CGI Federal #(面接予約票/郵送・更新申請確認書に記されているUIDのこと)
- パスポート番号
を入力して進みます。
「最短でのご予約日である「YYYY年MM月DD日の予約」へ進むには、「進む」をクリックしてください」というようなメッセージが出てきて、この画面にある日付以外の予約は取れないのか?? と一瞬心配になりますが、フォームの最後で受領日を選択できますので、大丈夫。
(ちなみにこれだけではなく、パスポート受け取り予約システムはちょいちょい不親切なところがあります。後述参照)
入力と、身分証明書のアップロード
次の画面で、家族全員分のCGI Federal UIDやパスポート番号を入力して、身分証明書のスキャンデータをアップロード。アップロードできるのはPDF形式だけのようです。PDFの容量は200KB~1MB(もしかしたら2MBだったかも?)に制限されていました。
受け取り者(今回の場合は私)の詳細情報を記入し、私の分はここでも身分証明書をアップロード。なぜか二重にアップするような画面になっていました。
で、次へ、へ進もうとすると、「家族全員分の入力をしたか?」「代表者がまとめて受領する場合は、委任状のアップが必要だぜ?アップしたか?」というようなメッセージが出てきて、「はい/いいえ」を選ばされます。
このメッセージを見て、おっと、委任状はまだアップしていなかったわ、と思い、「いいえ」を押して前の画面に戻って、子どもたちの身分証明書をアップする欄に委任状のスキャンを追加でアップしました(複数ファイルがアップロードできるようになっており、身分証明書に加えて委任状をアップできた)。
委任状のアップロード
ところが、ですね…。「はい」を押して次の画面に進んだところ、現れたのは委任状のアップロード画面だったのですよ…。じゃあさっきの「委任状アップロードしたか? はいかいいえか選べ」ってメッセージはいったいなんだったんだ!!と。
しかも、ですね…。この段階で「委任状のフォーマット」と「委任状記入例」が現れるのです…。形式自由ということなので、別にここで提供されるフォーマットにする必要もないわけで、私は完全に無視して用意していた委任状をアップロードしましたが、フォーマットや記入例があるなら先に言え!!と言いたい。
まぁ怒りをこらえて改めて委任状のスキャンをアップロードします。別に二重にアップする分には問題にならないでしょう。
代表者(受け取りに行く人)以外の名前の横に委任状のアップロードボタンがついており、我が家の場合は二人の娘たちそれぞれの欄に、同じ委任状をアップロードしました。
委任状のPDFファイルサイズの調整
余談ながら、委任状のアップのところで小さな、でも困った問題が発生。
先ほども書いたとおり、アップロードできるPDFの容量は上限だけではなく下限(200KB)も決まっていて、この条件に合わないとはじかれてしまいます。我が家の場合、Wordで作った委任状に黒いペンで3人分サインして、スキャナーでスキャンしたところ、ファイルサイズが80KBほどに…。アップロードしてもエラーではじかれてしまいました。
世間には「PDFのファイルサイズを小さくする方法」はいろいろと情報がありますが、「ファイルサイズを大きくする方法」なんて情報は見つけられず、いろいろ試行錯誤した挙句、PDFとしてではなく画像(jpg)としてスキャンし、それをWordで貼り付けて、PDF形式に変換することでようやく理想のファイルサイズになってくれました。
もしかしたら同じことで困る方も出てくるかもしれないので、一応メモしておきます。
受領日時の選択
ここまで終わって、ようやく受領日時が選択できます。東京のCGI Federal文書配達センターは月曜から金曜まで開いているようですが、大阪はそもそも火曜日と木曜日の午前中しか開いておらず、選択肢は限られます。
なお、一度受領日時を選択してしまうと、いかなる理由があろうと変更できないとのこと。予約した日時に受け取れない場合は、問答無用でプレミアム配達に切り替えられてしまうようですので、十分ご注意ください。
私の場合は、フォームを入力している日からちょうど1週間後の日程が最短の選択肢となっていました。月曜日に面接、木曜日にパスポート受領のための案内があり、1週間後の木曜日が最短の受け取り日、ということで、CGI Federal文書配達センターでの直接受領の場合は面接からパスポート受領まで10日以上かかる、と考えていたほうがよさそうです。急ぎの場合は、お金はかかるけど郵送してもらうほうが良いですね。
予約確定メールの受領
ここまで来たら、フォームの入力は完了です。完了と同時に、「Appointment request」というタイトルのメールがAyobas Premiumから届きますが、これは予約の確定を意味しておらず、アップロードされた書類が正しいか確認しているから待っててね、という内容のメールになります。
しばらく待っていると「Appointment Confirmation」というタイトルのメールが届き(私の場合は早朝にフォーム入力して、当日の夕方に来ました)、これにて無事に直接受け取りの予約が確定しました。
受け取り当日
大阪のCGI Federal文書配達センターは、地下鉄阿波座駅と本町駅の間くらいにある、ごく普通のワンルームマンションでした…。思てたんとちがう…。
マンションの入り口に呼び出し用のインターフォンがついていたのですが、オートロックではないみたいで普通に入れたのでそのままエレベータで指定の階に上ると、すぐ目の前に「Ayobas Premium」の表札がかかったドアが。インターフォンを押すと、名前と予約時間を尋ねられ、部屋に通されました。
入ってすぐに小さな受け取り窓口みたいなのが設置されていて、そこで予約時にアップロードしていた免許証と委任状の原本を提出します。受け取りのサインを書いて、無事にパスポート受領。
念のため、予約時にアップロードしていた子どもたちのパスポートのコピーのほか、母子手帳・健康保険証・医療費受給票も持参していたのですが、子どもたちの身分証明書は特に求められませんでした。
いろいろとドキドキすることの多い一連のビザ申請のプロセスでしたが、これで無事アメリカビザゲットです! よかった。これからビザ取得を目指す皆さんの参考になれば。