アメリカビザ取得手続き1~DS-160入力、郵送申請~

アメリカビザ関係

以下、留学エージェントや代行業者を介さず、自力でF-1ビザ(学生ビザ)を取得した際の記録です。米国ビザ取得の手順は「米国ビザ申請」のウェブサイトに詳しく記されていますが、わかりにくいところもあるので、追加の情報が欲しい場合などに参考にしてください。

学校からI-20を発行してもらう

ビザ申請の手続きに入るには、希望する学校から入学受け入れの通知をもらって、I-20が送られてくることがまず必要です。

I-20には、SEVIS ID というのが記されています。私の場合は「N+数字10桁」でした。後述するSEVIS Feeを支払うときやDS-160の入力の際に使います。

ちなみに、家族も一緒に渡米する場合は、本人分に加えて家族分も別途I-20が発行されます。SEVIS IDも一人ひとり違うものが割り当てられます。

SEVIS Feeを支払う

 I-901 SEVIS Feeというのは、アメリカへの留学プログラムや交換留学プログラムの資金として使われるお金だそうで、ビザの発行代とは別に、アメリカに留学する学生(やそれに準じる身分の人)が支払います。

なお、I-901 SEVIS Feeは留学生本人だけが支払えばよく、同行する家族は支払う必要がありません

Department of Homeland Security – Form I-901(FMJFEE.COM)というページにいって「I-901 FEE PAYMENT」から支払いを行います。この際SEVIS IDと、留学の場合はSchool Codeが必要になります(両方ともI-20に記載されています)。

各種クレジットカードで支払うことができ、350ドルでした。どのような身分で渡米するかによって、値段が変わってくるようです。

身分I-901Fee(USD)
学生(F-1, F-3, M-1, M-3ビザの人)350 USD
学生の配偶者または子ども(F-2, M-2, J-2ビザの人)無料
交換留学生(J-1ビザの人)220 USD
連邦政府派遣の交換留学生(G-1, G-2, G-3, G-7で始まるプログラムの人、だそうです)無料
Summer Work、Au Pair(オーペア)、サマーキャンプの監督として渡米する人35 USD
I-901 SEVIS Fee(2023年1月現在。出典:I-901 SEVIS Fee Frequently Asked Questions

支払いが完了したら、SEVIS I-901 Payment Confirmation (領収書的なもの)を印刷しておきます。ビザの申請書類を郵送する際に同封することになります(面接に行く場合は持参)。

DS-160を入力

入力フォームの注意点

Consular Electronic Application Center」のページに行って、ビザの申請フォームを入力します(渡航する家族全員分の登録が必要)。学生の場合は「Nonimmigrant Visa」のほう、DS-160を入力します。

このフォーム、入力が超めんどくさいです! 1時間はかかりますので、時間が取れるときに登録するとともに、途中でこまめに保存することが大事。

なお、保存して離れたあと、再開するためにはApplication IDが必要になります!! このApplication IDがどこでわかるかというと、フォームを入力する前の画面の右端に記載されています。「Print Application ID」を押して必ず控えておきましょう。

なお、もし最初にApplication IDを控えておくのを忘れてしまったとしても、入力フォームの右上に常にApplication IDが示されています。フォームから離れる前に、メモしておくようにしましょう。

再開時には、このApplication IDと、苗字の最初の5文字、生まれた年、最初に設定する秘密の質問の答えを尋ねられます。

ちなみに、DS-160のフォームは時々固まってそれまでの入力内容が失われますので、1ページごとに保存しながら進めることをお勧めします。

主な質問項目

DS-160では、パスポート情報や国籍・出生地などの基礎情報はもちろんのこと、両親に関する情報やこれまでの学歴・職歴、過去のアメリカやその他外国への入国履歴など、ありとあらゆることを聞かれます。

入力するのに困った項目は以下:

  • アメリカ到着予定日 →注釈にも書いてあるとおり、未定の場合はだいたいでOKなので、仮に8月1日としました
  • アメリカでの滞在先 →現時点で候補としているアパートの住所を入れました
  • 今回の訪米について把握している家族以外の人2名 →あまりオープンにしてなかったので困りましたが、その時点で渡米を伝えていた上司と同僚にお願いしました

「オンライン予約システム」での手続き

プロファイルの作成とフォーム入力

家族全員分のDS-160が準備できたら、「米国ビザ申請」のページにいきます。F1(学生)ビザなどの場合は「非移民ビザ申請」の欄にある「ビザを申請する」のページにいくと、ビザ申請のためのすべての手順が示されています。この時点で、「ステップ1:ビザの種類の選択」と「ステップ2:DS-160ビザ申請書を完成させる」は完了しているはずですので、次の「ステップ3:ビザ料金の支払い」に進みます。

まず、「オンライン予約システム」のプロファイル作成画面に行ってプロファイルを作成します。

ログインしたら、「新申請手続き/面接予約/郵送申請」のボタンをおし、画面にしたがってビザの種類(移民/非移民)、面接場所、ビザカテゴリー等の登録を進めていきます。

F/M/Jビザの面接の免除(限定措置)

コロナの影響で、従来は面接が必要だったF1ビザですが、2023年1月現在、F/M/Jビザは条件を満たせば面接免除、郵送での申請がOKとなっています(2023年12月まで、とのこと)。

参考:郵送で申請する~日本国籍者の学生ビザ(F/M)・交流訪問者(J)ビザ申請~

ESTAを使って渡米したことがあり、却下されたことがなければ、面接免除となる方が多いでしょう。私も条件に当てはまったため、郵送での申請としました。

→ところが! 後日メールが来て、子どもたちも含め面接が必要とのこと(ガーン)。期せずして面接も体験することになったので、面接についてはまた記事を改めます。

ビザ付パスポートの返送方法

めでたくビザが発行された場合、ビザ付のパスポートを返却してもらう方法として、郵送か窓口での直接受け取りかがあります。この部分の特に郵送の手続きが非常にわかりにくく、混乱したので、情報共有しておきます。

※以下、「米国ビザ申請」ウェブサイトの「パスポートを追跡する」ページと合わせてご覧下さい。

郵送での返送(プレミアム配達)

東京・大阪で申請をする場合は、ビザを添付したパスポートを郵送で返却してもらう場合、「Ayobas Premium」という有料のプレミアム配達での返送となります。

※那覇・札幌・福岡で申請の場合は通常配達で返却可能とのこと。差がわかりません…。でも、F1ビザ(学生ビザ)を面接免除で発行してもらうには東京か大阪で申請しないといけないので、面接免除の制度が生きている現時点では多くの方がプレミアム配達のお世話にならざるを得ないのでは…。

「Ayobas Premium」配達には一人あたり 3,190円かかります。我が家は私とふたりの娘の三人分ですので、配達料だけでほぼ1万円!!

いくらなんでも高すぎるのと、後述するように手続きがわかりにくくて挫折したこともあり、私は結局直接受け取りとすることにしました。

同行家族の「CGI Federal UID」はどこでわかるのか

郵送での返送とするか、直接受け取りにするかは、「オンライン予約システム」(ログインした後の画面)のフォーム上で指定するのですが、ここでプレミアム配達を指定して「操作を継続する」を押すと、別タブで(だったと思う)「Ayobas Premium」のページが立ち上がります。

自分の「CGI Federal UID」は、勝手に入ったのですが、困ったのは同行家族のUID。画面上、「同行家族も一人ひとり別のUIDが発行されているから、それを入力しろ」と言われるのですが、一体どこにあるのかわかりません。

ググると、「郵送・更新申請確認書」に書いてある、と出てくるのですが、ログイン画面で入力が済んでいないこの時点では、「郵送・更新申請確認書」なんてものは手元にありません(ビザ料金の支払いを終えないと同行家族のUIDは発行されないっぽい)。この時点で私は迷宮入りし、もういいや、と思って直接受け取りに変更したのでした(高いし)。

あとになって冷静に考えると、別タブで立ち上がった「Ayobas Premium」のページはいったん放っておいて、「オンライン予約システム」を最後まで入力し、ビザ料金の支払いを終え、同行家族分のUIDが記された「郵送・更新申請確認書」をゲットしてから「Ayobas Premium」の支払い手続きを行う、というのが正しい手順なんじゃないかと思います。

郵送先の指定の画面で「操作を継続する」を押して別画面で「Ayobas Premium」が立ち上がったら、そちらをまず処理しなきゃいけないと考えるのが人情ってものだと思うのですが…。なんともわかりにくいシステムです。

直接受け取り(CGI Federal文書配達センターでの受け取り)

直接受け取りは無料ですが、そんなに単純ではなく、「完全予約制」ということで、平日のどこかをつぶして取りにいくことになります。東京は月曜から金曜まであいているらしいのですが、大阪は火曜と木曜しか空いておらず、受け取りの日程は自由が利きにくいです。

直接受け取りについては、また別途記事書きます。

申請書類を発送する

さあ、ここまで来たらあとはレターパックライトで書類を送るだけです。一体何を送ればよいかというと、

  • パスポート
  • DS-160確認ページ
  • 写真(これも別記事で書こうと思います)
  • ビザの種類に応じた補足書類
  • 郵送・更新申請確認書

で、ここで問題になるのは「ビザの種類に応じた補足書類」とは…? ということです。

補足書類

F1ビザ(学生ビザ)の補足書類

学生ビザの場合、必須の補足書類はすばり、

  • 留学先の学校から発行されたI-20
  • SEVISの支払い証明書

です。その他に、「学生ビザの補足書類」として、米国ビザ申請ウェブサイトでは以下のようなものが挙げられています。

  • 本国に財務的、社会的、家族的な強いつながりがあり、米国での留学プログラムの終了後に確実に帰国することを示す書類。(うーん、たとえば何なんだろう。次の勤務先の内定証明とか? うちは夫が日本に残るパターンなので、戸籍でしょうか…。)
  • 留学の初年度のあらゆる費用を賄う十分な資金があること、および米国滞在中のあらゆる費用を賄う十分な資金があることを証明でき、申請を補足する財務書類およびその他の書類。(おそらく留学先にも同様の書類を出す必要があると思うので、それを流用すればいいのかな?)
  • 銀行の残高証明書原本もしくは預金通帳原本(英文の残高証明書は銀行で発行してもらえます)
  • 他者から金銭的な支援を受けている場合は、支援者との関係の証明(出生証明書など)、支援者の直近の納税証明書原本、支援者の預金通帳および/または定期預金証書

要するに、「ちゃんと日本に戻ってきます」「留学のためのお金は十分あります」「アメリカで不法就労しようと思ってるわけじゃありませんよ」ということが証明できればいいのかな、と思います。

同行家族の補足書類

同行家族がいる場合は、以下の補足書類が必要とのこと

  • 同行家族分のI-20フォーム.
  • 主たる申請者との関係を証明するもの (婚姻証明書、出生証明書、戸籍謄本など)
  • 家族が後日ビザを申請する場合は、主たる申請者のビザのコピー

うちは子連れなので、戸籍謄本が必要になりました。戸籍謄本の英訳については、別記事に改めます。

書類の重ね順

たくさんの書類があるので、きっと出し方のお作法があるのだろうなと思って「米国ビザ申請」のページを探してみたのですが見つけられず。私はeVisaセンター「アメリカビザ申請書類提出方法案内」を参考に、一人分ずつクリアファイルに入れて提出しました。

以上、盛りだくさんになりましたが、これからビザ申請する方の参考になれば。

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